中小企業エレキ技術者のブログ

産業用途向けカメラメーカーのエレキ技術者が綴る日常。ソフト(ScoutChcker)も作ってます!

なんでも返品可2

Amazonの返品全部引き受けますの件の続き

先週末定時後、会社で

後輩のNがぼくの机に

暇そうに現れた。

仕事してんすか?w

いやw ちょっとネットで買い物w

と四方山話から

アメリカの量販店が返品を全部引き受けるって話になった。

そのNは、出向だったか、出張だったか

数年間アメリカの販社に行っていたので

この辺についてコメントしてくれた。

実際、アメリカの量販店では

全部返品は引き受けてる。

スーパーボールの前に

畳一畳分くらいのテレビを買って

スーパーボールが終わったら返しに来るんだそうですw

クリスマス商戦後や、サンクスギブン?

まあ要はみんなが買い物する時期をすぎると

量販店の返品窓口は長蛇の列。

それをまた

やる気の無さそうなお兄ちゃんが

長蛇も気にせず

はい、つぎ~

とチンタラこなしてるんだそうですw

そうするとですね。

どうなると思います?

人間、返品できるかどうか

どきどきしながらだったら

してくれるかどうかばかりに意識が集中して

多少の梱包の手間も気にせずこなすでしょう。

ちょっと遠くてもそのためだけに車を飛ばすでしょう。

それが、いつでも持っていけば

返品に応じるとなったらどうでしょう。

われわれが

地元の名所に足を運ばないのと一緒。

いつでも行ける

面倒くさいので行かない。

また、アメリカの場合

家からショッピングセンターまで結構距離もあるし

その後に返品窓口の長蛇に列ぶことを考えると

ものぐさなアメリカ人をそこまでさせるほどじゃない

本人から見て「ま、いっか」って思える買い物の場合、

ほとんどがそのまま返品しない。

また、アメリカ人はモノに対する執着も薄い。

土地広いから置き場所も気にしない。

物量が半端無いので

モノはとりあえず必要な時に買う。

一回しか使わなくても気にしない。

邪魔になったら捨てる。

必要になったらまた買えばいいじゃない。

実際Nも、返品は意外と行かないです

結構めんどくさいですよと

言っていた。

こんな形で返品率は一定の水準に

保たれてるみたいです。

それに、人件費として見てもどうでしょう。

合理主義なアメリカだと

優秀な営業が

返品に応じる応じないなんて

何時間もやってたら

尋常じゃない機会損失。

実際、日本なんかより

よっぽどいろんな人も来るアメリカですよ。

きわどいのから、明らかにクレーム

明らかに無茶苦茶

何時間でも粘る人も大勢居るでしょう。

応じる応じないにも技術や知識も必要になるし

結構なコストが掛かる。

そもそも、そこの部分幾らがんばっても

売上には全く貢献しない。

カスタマーサティスファイ的にも

文句言わずに応じることが一番良い。

だったら、理由なんて聞かずに

(まあ、一応聞いておこうコストは掛からんからw)

全部引き受けて

引受はバイトにやらせとけばいいわけですよ。

びっくりですよねw

一見、ありえないくらい不自然なルールですが

合理主義を極めて考えると

お金になって、お金で考えると

お客のわがままと売上の比率で見て

多少のわがままを許容して

寧ろ売上に繋がってくれた方がいい

そう判断した結果なんですね。

実際に、買うときに、

いや気に食わなければ

いつでも返品すればいいんですよw

なんて言われたらw

そうだなあ、使えるかどうか

有効かどうか微妙なところだけど

買っちゃうかw

ってなりますよね。

買い物の判断基準が非常に緩む。

もしかしたら、自分の今までの常識が間違ってたの?

これが、考えが古いってことになるの?

理解し難い文化に触れた時の

あまりに自分の考えとの違いに

改めて自分を振り返る。

なんとも表現し難い面白い経験なので

書いてみました。

ありがとうございます!

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