中小企業エレキ技術者のブログ

産業用途向けカメラメーカーのエレキ技術者が綴る日常。ソフト(ScoutChcker)も作ってます!

回答し易い問い合わせなどない!

技術サポートから迅速な回答を得ようと思ったら

「答え易い質問をする」ことが必要と前回書きました。

「答え易い質問」とはどういったものでしょうか?

それは基本的にYesかNoかしか無い質問です。

例えば。。。

書いてて思ったのですが、Yes/Noで答えられるような

問い合わせのシチュエーションが思いつかない。

仕様書の間違い指摘くらいかなあ。

まあ、そう単純な話じゃないってことですね。

当然です。

この問い合わせが発生すると言うことは

既にこちらは基板に数十万と言うお金を掛けている。

間違ってました!テへぺろ なんて許さない。

そして、向こうも1回直すのに数千~数億の

お金が掛かるものを何回もやって作ったデバイス。

間違いを認めようものなら、じゃあ直せって話になる。

よく考えてみたら

間違いなんて絶対認めないですね。

そう、掛けてる額が2,3桁も違うから

こっちが折れてあげる前提で話さなきゃいけないし

そもそも、向こうはその額に見合ったチェック機構を

設けている、恐らく何十人と言う人の目に触れ

何重にもチェックをしているでしょう。

ほとんどの場合、こちらの使い方に問題がある。

これを踏まえて例を考えて行きましょう。

「このデバイス、こういう条件で使用すると、

 このような画像(添付画像参照)が出ました。

 このような現象は見たことありますか?

 どういった使い方に起因しますか?」

この辺が妥当な所でしょうか。

ああ、書いてて思った、これはメールじゃ対処し切れない例ですね。

この内容を聞くには電話しかないです。

この場合は、メールを出してすぐに電話です。

電話で、まず

「こちらは困ってるので助けて欲しい」

「別に責任を問うつもりは無い」

「我々は迅速に対処したいだけ」

「アドバイスを頂けないか」

この辺を言葉に織り交ぜながら、感触を引き出す。

メールだと残るから書けないことも

口頭なら、不確かなことでも口に出来るじゃないですか。

こちらとしては、即答出来ない時点で、

明快な回答が無いことが分かっているので

だったら、勘や感触、曖昧でもいいから予測など、

ヒントになりそうな情報が欲しいのです。

見たこと無ければ、多分回答には時間が掛かる。

向こうが気になる条件があれば、すぐに調べてすぐ送る。

だいたい、このやりとりの間で

自分の使用条件が間違ってることに気づいたりする。

でも、これ受けてる側は生きた心地がしないだろうなあ

何重にもチェックしてても人間のすることだから

100%はありえない。

もし間違いが発覚したら、大手に納入済みのモノの対処から

やり直しの数千万。何個の首が飛ぶのやら。

思い返せば、問題解決時の

向こうの尋常じゃない安堵感を何度か感じることがあった。

結論、デバイスの不具合問い合わせなんて

ほとんどの場合、使い方に問題あるから

決め付けて問い合わせると

恥ずかしい思いをするよと言うことでした。

(ちなみに、これは国内メーカーの例。海外はひどいのでまた別途)

質問や疑問、気になることがありましたら

sugaular@gmail.comにメールください。

全力でお答えします!

ランキングに参加2種(押して頂けると助かります)

1.人気ブログランキングへ

2.

にほんブログ村 科学ブログへ

にほんブログ村

にほんブログ村 IT技術ブログへ

にほんブログ村