少々汚い話ですが
（食事中の方は食事が終わってから読んでくださいｗ）
ぼくが通っていた小学校は
親の代からある木造校舎だった。
トイレはぼっとん便所。
まだ１，２年生だったかな。
その頃、何の疑問も感じず
聞いてたけど
朝礼で、毎日
トイレ係か清掃係か知らないけど
高学年の女の子が
また便器に便を掛けてる人が居ました
今後は注意するようにしてください。
って言っていた。
便器に便を掛けるって
どういうことだ？
って正直、よく分からず
聞き流してたんです。
そしたら、ある日
お腹が急に痛くなった。
元々、雨が近いと
大きい方のトイレが近くなる
特殊な体質だったんで
多分、雨が近かったんでしょう。
トイレに駆け込んだ。
家もまだぼっとん便所だったけど
まだ１，２年生
失敗することもあるさｗ
見事に的を外し
便器の外に落としてしまったｗ
こ、これは困った。
いつもは穴の奥に落ちて
見ずに済んでたものが
今は目の前にｗ
その上、急に行きたくなるくらいなので
形を保ててない。
とても簡単に処理できる代物じゃなかったんですねｗ
その時、トイレ周辺には人の気配も無く
本当にどうしようか困った。
まだ生真面目な小学校１，２年生。
知らんぷりをして行くって選択肢が
頭に思い浮かばなかった。
その上、現代ほどじゃないけど
やっぱ学校で大便をするだけでも
からかわれる対象になる。
どうしようかとオロオロしてたら
朝礼でいつも注意している
その高学年の女の子が通りがかった。
こっちも涙目になってたので
すぐに察して来てくれた。
「どうしたの？」
トイレを見る。
「あー。そっか。」
って言って、一旦離れて
掃除道具を持って戻ってきた。
ぼくは、その子以外に
同級生とか現れたらどうしようって
ドキドキしながら、その女の子のやることを
見守っていた。
その子は、ひどい状況の便所を
凄くしっかりと掃除してくれた。
掃除が終わって
「失敗することもあるよねｗ」
ってニコって微笑まれて。
あ～この子になら抱かれてもいいｗ
違うかｗ
今ならそう思ったに違いないほどに
感動したｗ
なんだろう、あの頃、あの地域って
兄弟３人以上が当たり前。
みんな農家だったし
有無をいわさず
家の手伝いとか小さい兄弟の面倒見るとか
させられてた子も多かった。
実際、大人ばりの働きをしている小学生も居たし
びっくりするくらいしっかりしてる子も多かった。
それでも
知らない下級生に
ここまでしてくれる優しい子は
別格だと正直思った。
小学１，２年ではあったが
心底、その行いが「かっこいい」と思えたし
あ～こんなかっこいい高学年になりたいって思った。
今思えば、自分の生き方
生き方に対する美意識に
結構大きな影響を与えた出来事だった気がする。
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