インターネットが普及する前
個人のちからは小さかった。
いや、そもそもが
個人のちからなど
小さいのが当たり前だった。
巨大なちからを持つ
組織などの利己的な行動の不条理を前にしても
強く感じることがあったとしても
生活圏である
半径数ｋｍの周囲の人と共有する程度で
そこから先なにかあるわけでもなかった。
それが
ニュースをベースにしたものだと
日本中に同じことを感じる人が
居たとしても
それぞれが半径数ｋｍで共有するだけで
その次のステップが用意されず
そこで萎んでしまう。
まあ、そのへんを
拾うのが記者と呼ばれる人の
仕事のネタになってたり
したんでしょうけど。
しかし、今はどうでしょう。
ちからを持つ個人が
ひどい交通事故を起こし
ちからと忖度によって
事件が事故として処理される。
昔だったら
当たり前に横行してたことが
日本中で騒いで糾弾される。
司法が罰さなくても
おそらく、その個人は
社会的に制裁を受けているでしょう。
おそらく、それは
家族にも及んでいる。
そうです。
今って昔から見たら
結構特殊な状況ですよね？
今まで、ちょっとずつ変化してきたので
あまり気にも留めてなかったけど
実はインターネットによって
我々のちからは非常に
大きいものになっているのです。
しかし、どうでしょう。
そもそもが
いざこざを収束させるのに
私刑をやめて公平性をもたせるために
司法が存在しているのに
いや、違うな
既に司法の公平性が怪しいから
陪審員が出てきてるので
むしろ正当進化なのか？
そうか、この部分
実は良い方向に進化してるんだね。
ただ、罰する程度が
妥当かいなか。
これについては
過剰になる場合も多い気がする。
だって
池袋の件は
客観的に見て
誰の目にも
「あれは無いな」
これを感じる。
ということは
おそらく、あの人の周囲も
同じことを思っており。
あの人と家族は
ひどい私刑にあっているはず。
わかりますか？
われわれ日本人は民族が一つなので
どう感じるかがだいたい皆同じ。
自分が感じてること
特に強く感じていることは
だいたい皆同じことを感じてると言えるんです。
全員じゃないにしても
ほとんど同じで
その中の
気分が不安定な人
日常が面白くない人たち
そういう人たちが
自分に正義があると感じる。
もうこの歳になったら
そんなシチュエーションはごまんと
見てると思います。
どんなひどいことをしてるか
予測できるでしょ？
このまま
風化させるつもりなんだろうけど
そんなことしたら家族から自殺者とか出そう。
だったら
普通に罰を受けろって
話になるから
たぶん、延々続くんだろうな。
いいのかわるいのか
わからんけど
われわれ個人のちからは
ネットによって掻き集められて
巨大なものに出来る。
このちからが
これからどこに向かうのか。
注意深く観察していきたい。
ありとうございます！
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