中小企業エレキ技術者のブログ

産業用途向けカメラメーカーのエレキ技術者が綴る日常。ソフト(ScoutChcker)も作ってます!

経済性という精神支配からの脱却

 

アマプラで


 ハチミツとクローバー

という映画を見た。


正直、対象年齢からはだいぶ外れた人間が見ると
意図とはだいぶ違う感想だと思う。


かいつまむと


美大が舞台になってて
登場人物は美大生


そんな中で芸術家として
突出した才能を持つヒロイン。


そのヒロインに
担当じゃないけど、
その才能がほっておけない先生が


コンクールに
出すことを提案するのですが


そのコンクール受けする
絵を書けと言うんです。


しかし、最初
それに従わずに
その先生に言われる



 自主性を尊重して
 埋もれていった才能をたくさん見てきた。


ここから読み取りたかったことの一つは
劇中で突出した才能のはずのヒロイン


このレベルは今までもたくさん
居たけど、成功しなかったということ。


そうなんです。
芸術なんてモノはそもそもが


そういう尺度で図られない。


それぞれの多様性。


その突出度合いで
人の心を動かし


これを、ある程度
万人受けするようにモディファイし


場合によってはプロによる解釈で
そういうモノにする。


このような経済性を持たせて
初めて「世間で」評価される。


「世間で」評価されるということは
芸術性と経済性の妥協。


もともとは
この2つの軸は
ねじれ構造の軸同士なんです。


完全に交わる箇所などない。


芸術の成功≠経済的成功

 

 


いや、そもそもが
芸術に限った話じゃない。


足が速い遅い
手先が器用かどうか
何十年も同じことを繰り返して
その先に見える何かを感じ取れたかどうか


不謹慎かもしれないけど
人を殺す能力などもここに並ぶ。


足が早い遅いはオリンピックで金メダル
手先の器用さや繰り返しも職人の世界の国宝
人を殺す能力は軍隊や戦争での英雄

 


みんなそれぞれ
いろんな特徴を持っており


それぞれに対して
突出度合いも違っている。


それが評価される人もいれば
社会から評価はされないけどすごい人
そういう人もたくさん居る。


こう考えて行くと


何がすごくて
何がすごくないかなど


人それぞれで


自分の何かを卑下する必要も無いし
劣等感を抱く必要も無いんじゃないかと。

 

今の世界は
こういう軸で言うと


経済性が圧倒的に影響が大きく


絶対視されてるわけですが。


実は、たくさんある中の一つに過ぎないし。


Aiが発達し
それぞれが仕事にあぶれたり
ベーシックインカムの形で
経済性の軸の影響が希薄になると

 

また違う世界が見えてくる。


ただ単に経済性という軸による精神的な支配から


われわれは脱却しようとしてるだけなので
なにも怖くない。


こう考えてみると面白いかなと思った。

 


ありがとうございます!

 

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