中学時代
ある時、男子転校生が学校に入って来た。
そいつの名前は転校生M
そして、よりにもよって
テニス部に入部したw
その頃は、みんな練習辛いから
ほんと
よりにもよって
って表現を使っていたw
こんな美談に書いてるぼくだって
その頃は本当に辛かったから、
同じ表現で捉えていたw
それも入ってきたのが2年生の半ば
テニスも初めてやるって言うから
かなりかわいそうなことになるだろうと
誰しもが思っていた。
何しろ我々、1年生の間は
ほぼ素振りと球拾いと走り込みのみw
玉を触らせて貰えるようになったのは
1年の後半も後半
そして、
2年半ばくらいになると
一部の強い奴は3年生に混じって
レギュラー争いに加わる奴も居て
そこまで行かないまでも
皆体力と、スイング、ある程度の玉の扱いに
素人とは違うという自負があった。
このタイミングでテニスを始める奴を見て
正直、どうなんだろう。
続くのか?
そもそも、レギュラーの見込みも無い中で
頑張り続けることが出来るのか?
その転校生を
みんな奇異な目で見ていた。
当然、最初は一年に混じって
素振りと玉拾いからスタート。
でもね、こいつの凄い所は
置かれてる境遇なんて気にも掛けず
一生懸命に与えられたことをする。
そして、謙虚で人が良い。
練習メニューは違うけど
2年生の間に溶け込むのに時間は掛からなかった。
最初ね、こっちも一生懸命
レギュラー目指して練習しながら
横で不格好な素振りをしてるMを見て
ちょっと微笑ましく思っていた。
そういえば、そういう頃があったなあ
なんて思いながらw
先行してる奴の余裕でしょうかねw
それから数ヶ月。
2年も最後の頃かな。
先生がMを呼んだ。
ちょっと玉を打ってみろ。
2年の、レギュラーにも補欠にも
なれてない者(sugaular含むw)
の間に動揺が走るw
一応、その頃にはラリーの練習や
野球のノックみたいなレシーブ練習
などをやっていた我々だったが
やはり、玉を触れるタイミングが
我々より明らかに早いw
まあでも、やっとこ
触れるようになっただけだしw
などと自分を慰めつつ
我々はそれぞれの練習に励んでいた。
でもね、Mの凄い所は
そこからだった。
玉を触れることが嬉しかったんだとは思うけど
本当に、許された練習を繰り返しやった。
最初は壁打ちだったかな。
来る日も来る日も
練習終わってからも一人でやっていた。
2年の練習が終わって
我々が、もう帰ろうって状況になったら
付き合ってくれって
たまにMに言われて練習を付き合ったりしたんだけど
そのMのひたむきさが凄くて
最初、我々も
面白く無いって感じてたのも吹き飛んで、
一緒に練習した。
夕方練習が終わった後なので
もう真っ暗っすよw
2年生の中で一人1年と同じメニューを
こなしながら、練習後壁打ちをやるMを見て
2年みんなが一目置くようになった。
スイングもぎこちないし
まだまだ、玉も制御し切れてないけど
Mの人間力?向上心?
その得体の知れないエネルギー
レギュラーになれるかどうか
しか考えてなかった我々には
そのモチベーションは一体どこから来るんだ?
と、とっても不思議で
得体が知れなかったのですがw
でも、我々の心を打ったんですね。
こ、こいつは凄い!
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