ぼくは以前
材料を研究するところに居た。
ある目的のために
物質を生成する
材料の混合比率を
考えて
特徴を伸ばしたり
複数特性のバランスを取ったり
理論的裏付けなんて
ほとんど無くて
前に実験した結果は
こうだったから
この材料を増やせば
伸びるんじゃないか？
一部の人には理論的な考察は
あったかもしれないけど
そこは会社なので
理論より
やっつけで実現した者勝ち
経験と勘
が横行する世界
その頃
年齢２０代半ば
配合比をスクリーニングして
膨大な数の確認実験の日々。
正直、つまらない
若いぼくはそう感じていた。
おそらく、これから定年まで
ずっとこの繰り返しだと
考えると
とても、無理。
そう思っていた。
そこから畑を変えて２０年
振り返ってみると
驚くほどに
状況は変わっていない。
しかし
わかないことだらけの中
地道な実験を繰り返していくうちに
昔だったら
絶対ありえねーと思えたことが
実現されている。
自己修復セラミックですよｗ
嫁が投げて散乱したお皿が
朝には治っちゃうん？ｗ
気持ち悪いでしょｗ
しかし、この材料系は
まあ、まだまだ
AIやロボットで置き換わることは
無さそうですね。
要は
理論の裏付けが進んだ業界は
やがて
人の手で行う必要がなくなる。
理論的な裏付けとは
縁遠い世界は
まだまだ、これからも
人の手が必要である。
そういうことなのかなと。
ありがとうございます！
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