中小企業エレキ技術者のブログ

産業用途向けカメラメーカーのエレキ技術者が綴る日常。ソフト(ScoutChcker)も作ってます!

TOYOTAも過去の企業に

 

ユニクロが
服に興味がない人をターゲットに
シェアを伸ばした話。


このコモディティ化のパターンが
次、どの業界で起きるか?


それは自動車じゃないかと思うのです。


アパレルも
以前は先鋭的な人たちが
業界を引っ張っていた。


その業界をどのくらい愛しているかが
重要な要素で
その価値観を末端消費者にまで求める世界。


しかし、多くの人は
服にそこまでの興味は無かった。


周りから見て、おかしくない程度
それで十分だった。


それにプラスアルファで
お手軽で安い方が良い。


だって、自分にとって


もっと重要なものに
そのお金と時間を使いたい。


人の趣向は
どんどん多岐に渡り
どんどん拡散している。


アパレルはみんなにとって
もっとも興味をソソられるものじゃなくなった。


この服飾に関する考えのボリュームゾーンの需要を
丁寧に拾った結果がユニクロの成功。

 

形としては
自動車も同じ。


自動車好きは多い。


しかし、好きじゃない人もいる。


そこまでの興味を持たない人
移動の手段と割り切る人も居る。

 

実は同調圧力に無意識に反応してるだけで


そういう人の方が多いかもしれない。


本当は、この需要を
丁寧に観察し、声に耳を傾け
真摯に向き合えば可能性がある。

 

しかし、現在の自動車メーカーの中の人は
おそらくみんな車が好き。


そして、自分たち以外のみんなも
車のことが大好きだと思っている。


ここに大きなギャップがある。


申し訳ないが
おそらく、現在の日本の自動車メーカーは


次に来る


お手軽で安い移動手段としての
自動車の時代に


完全に取り残されるでしょう。

 


すでにTOYOTAは
このタイミングでEVより水素エンジンと
言っている。


本来であれば
もっとも冷静に
需要を見極めなければならない
リーディングカンパニーがこれだ。

 


ここで再度振り返って


ユニクロは


「お手軽で安い」


を求める需要を丁寧に
拾って成功した。


これに習うと


自動車の「お手軽で安い」は


間違いなくEVだ。


今更、ガソリンスタンド以上に
手間もお金も掛かる水素供給設備を


普及させるなんて
真逆もいいところ。


そもそも
ガソリンスタンドだって
十分に行き届かない地域がある中で


もっと負担を強いる
水素なんてガソリン以上に
普及するわけがない。


逆にEVなら

 

電線が届いて無くても
将来的に太陽光パネルだけで
なんとかなるかもしれない。


迷子やガス欠が餓死を
意味する地域なんて
たくさんある。


あのアメリカでも
そういう地域は結構ある。


そういうところでは
間違いなく緊急用ソーラーパネルを積んだEV。

 

日本の自動車メーカーは
おそらく日本しか見てないのかもしれない。


現在うまく行ってる(と思ってる)ので


現在の自分を完全に
否定して


新たにやり直すなんて
多分出来ない。


いままで積み上げてきた
技術やノウハウをすべて
捨てるに近いEV

 

製品単価が

まちがいなく半減するであろうEV

 

大した技術力が無くても誰でも作れるEV


この選択肢は

 

技術に自負がある人たちには耐えられない。

 

そこに本当の需要があると

頭では分かっていても

体が受け付けない。

 

おそらく

 

それでも無理やり対応するけど

 

その需要に真剣に向き合わず

過去の栄光を追いかけ

 

裸の王様となり

 

誰も求めてない

(正確には一部しか求めてない)

車を作り続けて

 

別の業界からの参入組に駆逐される。


いよいよ
TOYOTAも過去の企業になるのかもしれない。

 

ありがとうございます!