中小企業エレキ技術者のブログ

産業用途向けカメラメーカーのエレキ技術者が綴る日常。ソフト(ScoutChcker)も作ってます!

研究所

前居た素材メーカーの話

ぼくはそのメーカーの研究所に居たのですが

一般的な研究所のイメージって

白衣を着て試験官を振ってるイメージだと思うのですが

素材系ってだいぶ違ってて

作業着を着てコンクリを練ったり

消防士のような防火着を着て

高温環境で材料の状態を調べたり

引張試験治具から材料を剥がすために

建屋の外でしゃがんでコンロに材料炙ってたり

そもそも配属最初に防じんマスクと安全靴を

支給されるんですからw

おおよそ世間一般のイメージとは

掛け離れた業務をしていました。

まあ基礎研究と応用研究の2つ研究所があって

応用研究の方だったので

当たり前なのですが。

その上、前にも書きましたが

この業界、理論が追いついてない。

なので、研究という単語を使うのも

憚られるほどに、

スクリーニング(全部試す)や

勘で条件を振る。などやってて

化学の勉強をまじめにやってなかったぼくでも

参加できたことは助かってましたね。

先輩とペアでやってたのですが

○○君どう思う?

う~ん。こっちの量を減らしたら

粘りが出ませんかね?

よし!じゃ、そっちやってみよう。

こんな感じw

面白いのが

その研究所で社長賞をとった人が居て

その人が何で取ったかと言うと

製造上、裁断して出た端材を

もう一度、材料に混ぜて製造したら

1割コストが削減できたみたいな話。

そんな適当なことすんだったら

材料比率検討なんて

意味無いじゃんって感じですがw

研究所ものんびりしてて

定時きっかりにみんな敷地内の

テニスコートに行って

テニスの腕を磨いてましたねw

ぼくはその頃、不完全燃焼で

何だか、いまいち一緒にって気分にならなかった。

そんなにも恵まれた環境においても

ぼくは全然幸せに感じなくて

悶々としてたんですね。

元々全部表に出てしまうタイプなので

それはみんなも気づいてて

ぼくが、その会社辞めるとなった時も

研究所の人からは、そうだろうなって感じで

あまり驚かれもしませんでした。

いや、研究とは名ばかりの

手探り検討が嫌でなんて

青いことを思ったんじゃなくて。

(寧ろ、そこは好きだったんだけどw)

ぼくはどうしても生涯一製品、

それで終わる人生を歩むイメージが沸かなかった。

あと、会社でここをもっとこうすればとか思って、

言って動いても、何も変わらない点。

大手というモノも肌に合わなかったのかなあ。

でも、渡り歩いて思うことは

「他所が簡単に真似出来ない」

これは、こんな激動の時代に於いて

素晴らしいことですよ。

人間、どんなに新しいことを求めて冒険しても

その先では、その冒険の見返りに

そのリスク程度に見合う安定を求める。

しかし、この激動の時代

今どんなに飛ぶ鳥を落とす勢いの会社だって

ずっとは続かない。

改めて、

安定という概念がある

あの業種は素晴らしいと

実感しているところでもあります。

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